序章

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書庫で勉強していた私は、かなり集中していたのだろう。東の空が明るくなってきてることに気づいた。 「朝・・・また、やっちゃった・・・」 一つため息をついて、読んでいた書物に栞をはさみ閉じる。 いつもなら、兄様が呼びに来ているはずの時間。しかし、今日はまだ来ていない。寝坊したのだろうと思い、私は厨房に向かった。 屋敷の中でも一番端にある書庫から厨房に行くのは、正直面倒くさい。 しかし、来て見ればそこは悲惨なことになっていた。
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