序章

3/5
69人が本棚に入れています
本棚に追加
/129ページ
国でも有名な貴族のくせに、料理を作るのが好きでいつも作っていた母様が、死んでいた。 「かぁ・・・さま・・・?」 後ろから刺された状態で倒れていた。他の料理人達も斬られ、壁一面に血が飛び散っている。 その姿が物語っていることは、明らかだった。けど、私は信じたくなくて――走り出した。 向かったのは、父様の場所。父のところに行けば、優しい顔で笑って「どうした?」って聞いてくれる。そしたら私はさっきの話しをして、「悪い夢だったんだよ」って言って貰うんだ。
/129ページ

最初のコメントを投稿しよう!