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その淡い希望は、父様の部屋の戸を開けた瞬間消えた。
部屋の中は戦闘の形跡が見られる。血が飛び散り、父様と兄様が黒装束の者達によって囲まれ、倒れているのが見えた。
心の臓に刺さっている刀が、すでに二人が死んでいることを物語っている。
黒装束の者達は一様に私を見、そしてその中の一人が舌打ちをする。
「まだいたのか」
しかし、その言葉は今の私には聞こえていない。
男がゆっくりと近づいて来る。
「イヤーーーーーーーーーっ!!」
「!?」
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