第3章

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たしかに言われて見れば、彼女はちゃんと女官服を着ている。 正直な所翠煉は、親しい者にしか興味がない。 極たまに目を引き、その人を知りたいと思うことはあるが、基本その他大勢には目をかけない。対応も余り表情を出さずにするものだから、生意気、冷酷、無愛想等と陰口を叩かれた。 逆に親しい者には過保護と言っても良いくらい、色んな表情を見せ相手を思いやり心配する。 なおかつ、彼女は仕事とプライベートを完全に別けて考えていた。仕事は仕事だと割り切り、女官というけっこう辛い仕事を笑顔で熟していく。顔に出さずに仕事を熟すものだから、年輩のもの達には可愛がられていた。
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