第3章

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「玉葉-ギョクヨウ-、あそこの席に座っているのって誰?」 食堂で朝食を食べていた翠煉は、隣に座っている玉葉に聞いた。あそこと言った先には、イジメの首謀者の貴族の娘。 玉葉は翠煉が言った方向を見て、あぁと呟いた。 「アレは嶋家の次女ね。嶋峯榎-トウホウカ-、18歳。どっかの貴族の娘で、いつも取り巻きに囲まれて過ごしてるわ。プライドが高くて有名ね」 「取り巻きというよりも襟巻きじゃない?」 向かいで聞いていた柊嵐-シュウラン-は、いきなり毒をはいた。
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