第3章

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混乱している彼に、龍秀は冷たい・・・・・・を通り越してもはや変なものを見るような視線を送る。 「璃奏、その芳翠煉という方がどうしたんですか?」 柔らかな声音で聞く烽淵。声音は優しいのだが、彼の眉間にはしっかりと皺が刻まれている。 「話すと長くなるんですが・・・・・・まぁ、いいか。1、2週間前ですかね。女官長に用事があったついでに、陛下に頼まれた酒を犀下宮に取りに行ったんですよ。その時に彼女に会いました。 一人で何かを考え込んでいるので不信に思って話しかけたんですけど、言葉巧みにかわされました。翌日部下に命じて彼女を見張らせたんですけどねぇ・・・・・・」
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