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そう皮肉る龍秀に、臣である二人は頭を抱えたくなった。暫しの沈黙の後、眉間に皺を寄せた烽淵が口を開いた。
「・・・・・・芳翠煉ですか。高瀬君には今何を?」
「彼女の故郷である珱州-ヨウシュウ-に向かわせています。芳家はかなりの商家ですので、真偽はすぐに分かるでしょうしね」
「助かります。・・・陛下」
「・・・・・・何だ」
龍秀は無表情に烽淵を見返す。それはいつものこと。翠煉の前にいた、彼女の話しをする彼とは余りにも掛け離れていた。
だが、それが今までの龍秀なのだ。
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