0巡目

3/28
前へ
/173ページ
次へ
秀治は、家族と一緒に住んでいるアパートに帰ると、ただいまも言わずに、バタバタと自室に向かった。 そして彼は、プレゼントコーナーの項目を開いた。 秀治は何年も前から当選ハガキを送っていたが、1度も当たったことなど無かった。 本当に平等に選んでいるのか?  本当に、当選者はいるのか? 彼は当選ハガキを送るたびに、これらの疑問を抱いた。
/173ページ

最初のコメントを投稿しよう!

55人が本棚に入れています
本棚に追加