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未来と秋鹿は目を輝かせ麒麟を褒める。
「大げさだなぁ二人とも。ツンツンはどうだった?」
目が潰れてるツンツンは腕を組み見えないリモコンで選曲している。
曲名見えないのに何を歌おうとしてるんだか…
無視しているツンツンを見て少しむつける。
そして拳を握りしめる。
「ツンツン?無視しているとなぐるわよ」
「………お前……もう………殴ってる…はぁはぁ………じゃないか…」
みぞおちに麒麟のパンチがクリーンヒットし苦しさで悶えている。
「どうだった?」
とびっきりのスマイルで感想を聞こうとする。
目が生きてませんよ。
ツンツンは起き上がると頭をボリボリとかき少し照れ臭そうに「悔しいけど上手かった」と言った。
「まぁ誉め言葉ありがとう。ほら次ミラだよ」
マイクを手渡しされる。
室内を暗くしているからよく分からなかったけれど麒麟の頬っぺたが少し赤くなっていたような気がした。
気のせいだったのかな?
ついでに麒麟の点数は97点だった。
やはり100点は難しいのかな…
点数の表示が消えると次の曲が流れてきた。
僕は演歌を歌います。
理由はここ最近演歌を初めて聴いてかっこいいと思ったからです。
決して僕はイタイ子ではありません。
歌い始めると秋鹿は手拍子をくれたが、その他二人がドン引きしているように見えるのですが…
いやドン引きしてますね。
歌い終わりマイクをテーブルの上に置くと羞恥心が耐えきれず部屋から出てトイレへ向かう。
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