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その後も歌っていたがやはり最初の麒麟の97点を超える者はいなく残り15分でカラオケを出なくてはならなかった。
体が元の状態に戻ったツンツンが歌い終わる。
「そういえば秋鹿歌ってなくない?」
麒麟がジュースの中の氷をストローで回しながら言った。
そういえば今日一度も秋鹿が歌った素振りがない。
皆が秋鹿に注目すると両手をワタワタと振りながら恥ずかしがる。
「せっかく和木さんもカラオケに来たんだから一曲歌いなよ」
ツンツンからマイクを奪い秋鹿に渡す。
『いえ、ホントにいいです。私は聴いてる方がたのしいので』
「でも、僕は和木さんの歌聴きたいよ?皆もそうだと思うんだ」
『未来君が私の?』
「うん」
そう言い返すとポンッとポップコーンが弾ける音が聞こえるようなぐらい秋鹿は顔を瞬時に真っ赤にし、持っていたマイクを手に取る。
何か恥ずかしがること行ったかな?
秋鹿はリモコンで曲を選曲する。
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