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すると少女の目の前に大気にポッカリと穴を開けたような人一人がギリギリ入れるワームホールが現れた。
少女は迷うことなくその中に入って行った。
マジかよ…
未来が着いた頃にはもう体全てが入ってしまっていた。
なんだよこの非現実。
マンガの世界じゃないんだぞ!?
※小説です。
ワームホールの中は暗くてよく見えない。
どうする…
入るか…入らないか…
そもそも入る意味があるのか?
僕はさっきの少女が自分に似ているだけで追いかけていたが見間違えかも知れないし、そこまで知らない見たことのないものの中に入ってまでその人に会いたいか?
…やっぱり止めよう。
そう考え未来はワームホールとは逆方向へ歩き出す。
《それでいいのか?》
ビクッ!!!
なんだ!?今の機械音声みたいな声!!
辺りを見渡すが誰もいない。
…気のせい?
《気のせいではない》
また聞こえた。
「誰?だれかいるの?」
《私はアナタの志だ》
「志?」
言っている意味が不明なのですが…
《わからないことも無理もない》
なんだかさっきといい心詠まれてない?
《私はアナタ自身だから心で思っていることもわかる》
なるほどなるほど全然わからない。
「でなんで志さんはいきなり喋り出してきたの?」
《それはあの穴が原因であろうな。あの穴は元々私たちが存在できる世界につながっている。だから近くにいることであっちの世界とこっちの世界で鑑賞ができるのだろう》
「待って、あっちの世界ってなに?」
《教えてやりたいがもうすぐ穴が締まるぞ。早くしないともう二度とあの世界には行くことが出来ないかもしれない》
見るとワームホールが段々と小さくなっている。
くそっ…どうする…
考える前に未来は走り出していた。
「もうどうにでもなってしまえぇぇぇ」
未来はワームホールへと消えていった…
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