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しかも太刀の属性が火だったことから鞘にも属性が着いていたらしく不意に爆発が起き数メートル吹き飛ばされる。
大したダメージにはならないが体力ゲージが削られることにはかわらない。
もしタイムアップしたときに相手より体力ゲージが少ない場合強制的に負けとなる。
つまりこのままだと負けてしまう。
だがいたって焦る様子を見せない。
「ほら、早くしないとまけるぞ」
相手が挑発するように人差し指を向け、くいくいと曲げる仕草をする。
「そうですね、もうすぐ終わらましょうか」
そういうと体の周りから緑色の粒子がホタルのように出てきた。
相手もにんまりと笑うとそれに合わせて赤色の粒子が体から放出する。
「「オーバースキル発動」」
先に動いたのは相手だった。
赤色の粒子は体全体を覆いつくし、その粒子が無数の太刀を作り出す。
その太刀は相手の合図に合わせて、飛び魚のように襲いかかってくる。
ドス!
体に剣が刺さる音が響く…
だが刺されたのは相手の方だった。
一気にHPバーが減少し、ついに全て無くなった。
「敵ながら天晴れ…」
そう言いながらゆっくりと相手は膝を着いた。
『勝負あったー!!優勝者は俊足の女神、ライラの勝利だ!!』
アナウンスが終わると一気にギャラリーが大歓声を上げた…
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