第二章

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「俺病気なのかな、」 高鳴る胸に手を当てながら首傾げた。 八乙女はその俺の手を握り締め、 「病気なんかじゃないですよ」 俺のこと好きになったみたいですねとニヤニヤしながら言ってきた。 …八乙女が好き、ありえないよ。 確かに憧れたし嫉妬もしたけど、八乙女は今日逢ったばかりの後輩で生意気でムカつくやつ。 「好きなんてありえねぇよ…/!」 「なんでわかんないかな?」 「知るかよ、お前なんかすきじゃねぇ」 頭の中が混乱した。 なんで八乙女はこんなに余裕なのかと、俺も男で八乙女も男だしまだなにも知らない俺には考えられなかった。
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