第五章

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先輩の顔はみるみる内に強張り俺を睨んだ。 目には薄っすらと涙を溜めている。 サッカーでシュートが上手く決まらず怒った時と同じ悔しさとトマトがいや過ぎて泣きそうな顔。 最高。 俺が一番好きな顔。 普段なんでもこなしてしまう先輩を唯一見下せる物の一つ。 トマトに感謝だ。 夕食はこんな物でそれからは先輩俺と口を聞こうとしない。 自分のことは全部自分でやってあとはずっとソファーでダラダラ。 俺は暑くてくたばりそうだけど先輩は冷房つけるとお腹が冷えると言ってつけさせてくれない。 今は尚更怒ってるから声をかけたら地獄行き。 ほおって置こう。 機嫌が治るまで。
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