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「そうなのかな」
八乙女の背を見つめ小さく呟いた。
「俺が教えてやろうか」
「なんでお前なんかに」
「学年主席、俺も結構有名なんだけど」
自分で、そんな事を言う八乙女にムカついた。
でも凄いと思った。
「そんな事知らないよ」
「いいの?そんなこと言って、先輩成績やばいんだろ?」
「なんで知ってんだよ」
「顔に書いてある、俺最近心理学かじってるからさ」
頭もいい、音楽もできる八乙女。
話を聞く度に、いろんな事に嫉妬を覚えた。
悔しかった。
でも、話してるのは楽しかった。
サッカーしなくても、楽しいこと。
…八乙女と話すこと。
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