第二章

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「そうなのかな」 八乙女の背を見つめ小さく呟いた。 「俺が教えてやろうか」 「なんでお前なんかに」 「学年主席、俺も結構有名なんだけど」 自分で、そんな事を言う八乙女にムカついた。 でも凄いと思った。 「そんな事知らないよ」 「いいの?そんなこと言って、先輩成績やばいんだろ?」 「なんで知ってんだよ」 「顔に書いてある、俺最近心理学かじってるからさ」 頭もいい、音楽もできる八乙女。 話を聞く度に、いろんな事に嫉妬を覚えた。 悔しかった。 でも、話してるのは楽しかった。 サッカーしなくても、楽しいこと。 …八乙女と話すこと。
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