第二章

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低音の心地良い音が俺を支配した。 音ってこんなにいいものかと今日初めて感じた。 目を瞑り気づくと勝手にリズムをとるように足を鳴らしていた。 ゆっくりと目を開けると八乙女の横顔が夕陽に照らされていた。 またトクトクと早くなる胸の音。 なんだこれ、今までにない胸の高鳴り。 …わからない。 八乙女を見てるだけなのに、音を聞いてるだけなのに。 考えても考えてもわからない。 すると、 「薮先輩…?」 と心配そうな顔をして目の前にやってきた。
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