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「わざとらしい? どういう事です?」
「おや、聞こえてしまいましたか。実は、警察があなたを重要参考人とみているという話を耳にしましてね」
啓介はわざとらしく驚いた表情を浮かべ、そんな情報を球太に告げる。
「どうして俺が?」
球太は驚きで、思わず大声を出してしまう。
「そんな事、俺は知りませんよ。何か思い当たる節でもあるんじゃ無いですか?」
そう言うと、啓介は意地悪げな笑顔を浮かべる。そして、驚きにより言葉も無い球太を尻目に、彼は一人、含み笑いと共に去って行った。
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