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「こら、大樹!」
大樹の発言を、百合がとがめるが、大樹は気にした風も無く、
「兄ちゃんもそう思うだろう?」そんな言葉を投げつける。
確かに、朋香があの蔵に泊まることになったのは、脅迫状が届き、朋香の部屋のカギがたまたま壊れていたためだ。その変更を予測することができる人物など、いるとは思えない。そういう考え方をするなら、大樹の指摘も、もっともな事なのかも知れない。そう思うと、球太は大樹に反論することができなかった。
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