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「二人は同じ部屋に泊まったの?」
球太が問いかける。その問いに、
「まさか」
と声を挙げたのは大樹の方だった。高校生にもなって、姉と同じ部屋になん泊まれない、と言うことなのかも知れないが、その声を聞いた百合は少し寂しそうな表情を浮かべていた。
「一緒の部屋にいたなら、一応のアリバイにはなったのに」
球太は独り言のように呟く。その声を聞き咎めたように大樹は、
「兄ちゃんは、俺を疑っているのかよ?」と詰め寄った。
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