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「別にそうは言っていないだろ。犯人では無いという証拠が欲しいと言っているんだ」
「同じ事じゃ無いか」
そう言って、食って掛かる大樹を百合が、やめなさい、と止める。
「あなただって、さっき球太さんを疑っていたじゃない。人に同じ事をしておいて、自分がされたら怒るだなんて、ずいぶんと自分勝手じゃ無いの」
「だったら姉ちゃんは、俺が疑われても気にしないのかよ」
「そうはいっていないでしょう?」
百合は大きなため息と共にそんな言葉で応える。
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