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「ああ。何人かの名前が書かれたリストが机の上に残っていた。いったい何かと悩んでいたんだが、なるほど。そのリストか」
菅原警視は嬉しそうに球太の肩を叩く。それは今までの不機嫌が嘘のような態度だった。
「それで、そのリストを見せてはもらえませんか?」
「そういう訳にはいかない、大事な証拠品だからな」
菅原警視は一転、にべもない返事をする。
「そのリストに載っている名前と、昨夜ここに泊まった人間を対比すれば、容疑者が絞れると思うのですが」
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