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「ありがとうございます」
「これを見る限り、君の名前は載っていない様だね」
球太が写し終わったのを確認してから、菅原警視はリストを眺めながら尋ねる。
「ええ。今朝も言いましたが、俺は、静香さんと朋香さんの様子がおかしいことに気がついてそのテーブルに行きましたから」
「ああ、そうだったね」
菅原警視はにこやかに応える。その笑顔に球太はふと、不気味な物が潜んでいることに気がついた。もしかして自分が疑われているのでは無いか? と。そして、ここにあまり長居してはいけない、そう感じた球太は、
「ありがとうございました」警視にそう礼を言うと、屋敷に戻ろうときびすを返した。
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