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休むように言われても、体は自然と普段見張りをしている場所に向かっていた。
此処にいれば、この建物に近付くものはすぐに気付ける。
二人が帰って来た時にも、すぐに分かる。
湧碕は腰を下ろし、そこから見える風景を眺めた。
建物の二階の窓の部分である見張り場は、何かあった時に対処出来るよう武器や薬も用意されている。
だからだろうか、此処にいるといつも気が引き締まる。
いつ何が起きてもおかしくはないのだと。
常に死と隣り合わせで生活しているのだと。
改めて実感させられるのだ。
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