希望の羽

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それは普段の穏やかで控え目な態度とは全く違う、命令の響きを持つ声。 危険に面しても動じない心は、静嵐さえも止める力を秘める。 銃を構えた霄瓊に向かい、静嵐が苛立った表情で言う。 「俺がやった方が速い」 「確かに、そうですね。でも」 霄瓊は同意しながらも、自ら構えた銃を下ろさない。 的が大きい為、狙いを定めるのはそう難しくない。 こういう時、常に気を許せない相手と行動している事が役に立つ。
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