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もう食料が尽きる。
狩りに出て行った大人達は、幾ら待っても帰って来ない。
何かあったのだろうか。
帰って来られない事態が起きたのだろうか。
数年前、まだ子供で外へ出る事を許されていなかった湧碕は、皆の制止を振り切って銃を手に飛び出した。
狩りに行ったのは、腕利きの大人ばかりだ。
彼らが敵わない相手がいるのなら、自分一人助けに行ったところで何にもならない。
しかし、じっとしている事は出来なかった。
彼らが無事でもそうでなくても。
どちらにしても、何かを仕留めて帰らねば皆は飢えてしまう。
何でも良い、何か。
自分でも倒せそうな何かを。
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