希望の羽

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血塗れの惨状、とても直視していられない現実が。 一瞬の内に脳裏に焼き付いて、離れなくなった。 その時胸を襲った感情が何だったのかは、自分でも分からない。 大切な人達を奪われた憎しみか哀しみか。 笑い泣き動いていた人が、少し後には餌となる。 その事実を受け入れたくなかったのか。 人間が自然にとっては何の力も持たない生き物と思い知った故の絶望か。 或いは。
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