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「…………」
「あっ、あの!大丈夫です、湧碕さん。喧嘩なんてしませんから」
慌てて口を挟んだ霄瓊に笑い掛け、手を振ってその場を離れる。
建物の中に入ると、日射しが届かない為に一気に暗く感じられた。
奥へと進み、階段を上がる。
上の階に暮らす人々は、そのほとんどが外に出ずに過ごす。
外に出るのは湧碕を含めた若者数人、いずれも戦いの術を身に付けた者だけだ。
その僅かな者のみが立ち入る場所、武器庫へと足を踏み入れる。
この状況では、武器も貴重だ。
だから、これまでにずっと引き継がれて来た物を大切に使っている。
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