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いつのまにか、部屋の中央に一人の女性が立っていた。 身は細く、年齢は俺と同じか、もしくはそれ以上。 シルクのように滑らかで美しい黒髪に、端正な顔。 纏った黒のドレスが肌の白さを際立たせ、ドキリとさせられる程の麗人であった。 「記憶の、館?」 「この建物の名前よ。ここには、様々な記憶の形がある」
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