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「そのままでいるのよ。――アイン、ツバイ、ドライ!」 リベラの叫びを機に、俺の体を奇妙な感覚が襲う。 エレベーターが上がって行く時の、身体を持ち上げられるような感覚。 それが足から頭を駆けぬけ、まるで風船のようにフワフワと浮いているような。 「――汝、記憶に足を踏み入れん!」 足元から風が吹き荒び、髪やらネクタイやらが強くなびく。 それからすぐに、俺の意識は遠退いていった。
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