「勇者物語」

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「どうすりゃ良いんだよ……」 俺は前後に伸びる道を眺め、ただ呆然と立ち尽くしていた。 ――すると、今自分が向いている方の道のずっと向こうから、誰かが歩いてきた。 「おーい、そこの人ー」 俺は大きく手を振った。 あの人に聞けば、何か分かるかもしれない。 俺に気付いたのか、その人は小走りでこちらに向かって来る。 「――え?」 その人が近付いてきた時、俺は思わず目を疑った。
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