「勇者物語」

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全体的に丸みをもったフォルム。 ぷよんぷよんと揺れる青いボディ。 俺は、それに見覚えがあった。 「……スライム?」 俺の問いに、その物体は「ピギィ~」と返した。 「そこをどいて!」 振り向くと、男がこちらに向かって剣を構え、走ってきていた。 その瞬間、自分でも驚くほどの速さで前転を決めていた。 剣はスライムを真っ二つに切り裂く。 「ヒギィ~」と断末魔を残し、スライムは消滅した。
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