「勇者物語」

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しばらくすると、アランが目を覚ました。 「ふぁーあ。……あ、おはよ」 無防備に欠伸をするアランの顔が、妙に面白い。 ホテルを出て、俺達は露店を覗くことにした。 装備を新しくしたいそうだ。 「金は?」 と聞くと、 「モンスターを倒してたら結構貯まった」 とアラン。 モンスターを倒して金が手に入る……か。 「それってカツアゲ――」 「おじさん、その剣見せて!」 俺の声はアランによって完全に遮られた。
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