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「これでいけるか?」
「うーん、ちょっと厳しいかも……」
アランは苦笑した後、袋からナイフを取り出した。
「これ、あげるよ」
「え、でも……」
「パーティの装備を強化するのも僕の仕事だよ」
そう言ってアレンは強引に握らせた。
「そうか、悪いな。でも、これで自分の身を守れる」
右、左と振ると風を切るような音がした。
すると――、
草の中から、モンスターが飛び出した。
隣でアランが『はがねの剣』を構える。
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