「勇者物語」

21/110
前へ
/280ページ
次へ
「これでいけるか?」 「うーん、ちょっと厳しいかも……」 アランは苦笑した後、袋からナイフを取り出した。 「これ、あげるよ」 「え、でも……」 「パーティの装備を強化するのも僕の仕事だよ」 そう言ってアレンは強引に握らせた。 「そうか、悪いな。でも、これで自分の身を守れる」 右、左と振ると風を切るような音がした。 すると――、 草の中から、モンスターが飛び出した。 隣でアランが『はがねの剣』を構える。
/280ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加