「勇者物語」

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俺とアランは荷物を宿に降ろして、街を探索した。 陽が傾き始め、街がオレンジの光に包まれる。 「ヒロシ」 「ん?」 俺はアランを見た。 そこに、いつもの優しい笑顔は無かった。 「……どうした、そんな顔して」 アランは急に立ち止まり、そしてゆっくりと言葉を漏らした。 「……ヒロシは、どうするの?」 最初、質問の意味が分からなかった。 「なんのことだよ?」 俺は尋ねた。
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