「勇者物語」

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「僕は魔王を倒しに行く。はっきり言って、今の僕でも倒せるかどうか分からない。君を守れる保証も無い。だから……」 なんとなく、アランの言いたい事は分かった。 つまりこうだ。 『君を危険な目に合わせたくはない。だから、ここでお別れ――』 「……だから、どうした?」 「――え?」 「俺が頼んでまでお前についていってるんだ。別に、そこまでの事を心配される覚えも無い」 「で、でも……」 「それに、俺がどうするのかは俺が決めることだ。お前が決めることじゃ無い」
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