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教室を出てきてしまった善夫は公園にいた。洋子たちに心配をかけまいと家に帰れないのだ。善夫は公園の鳥たちに朝早く作った弁当の半分をあげた。美味しそうに食べている鳥たちをみて善夫は微笑んだ。「クスッ」と笑う声がして善夫は振り返ってみるとそこには鈴原に怒鳴り散らされて泣きそうだったあの春子がいた。「なぜまだ補習の時間なのにいるんだ?」と善夫は不思議に思いながらも鳥たちに弁当を与えているところを見られて恥ずかしい気持ちでいっぱいだった。
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