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龍:じゃパニック症は?
作:あれはね…
精神安定剤で抑えのが一般的だけど、
記憶障害が出たりするから
私はあんまりお薦めはしないな。
意識が飛んでなさそうなときは
むしろ言葉をかけてあげたらいいし、
手に力が入って固くなるから
マッサージとかでもいいんじゃない。
龍:治らないのか?
作:私が知ってる限り治らないよ。
さっきも言ったけど、精神安定剤を
飲んで抑えるのが一般的。
でも身体的にも参ってくるから
あんまり飲まない方がいい。
なんなら薬で治そうとかせずに、
誰かが傍で支えてあげるのが一番。
龍:支えてあげる…
やっぱり精神科医とか目指した方が
いいのかな…優希を助けるためにも。
作:本当に目指すんなら、それ相応の
知識がいるし、大学を出てから
カウンセラーの実習もいる。
そうだな…
龍平ならミュージックセラピーとか
向いてたりすんじゃないかな?
音楽で人を元気にするの。
専門的知識と音楽を50万曲くらい
頭に入っていれば、そう難しい
職業でもないかと思うけど。
でも、それは、優希ちゃん以外の人も
幸せにしてあげなきゃいけない。
中途半端な考えではできないよ。
龍:分かってる。
もうしばらく考えてみるよ。
作:そうしなさい……って忘れてた。
みんなで海に行こうってな話に
なってるんだけど、佐々木君って
泳げたっけ?
龍:当たり前だろうが、俺のすむ町に
泳げない奴はそういない。
小さい頃から海で遊んでだしな。
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