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「…この先、…っ…危険だよっ」 息が切れる。精神の疲れもあり身体が重かった。 「大丈夫だよ」 そう言ってまた優しく笑う。 私は不安でいっぱいだった。今日初めて知り合った見ず知らずの少年に、近付いてはならないと言われ続けたあの場所に連れ込まれそうになっている。 あのまま残っていたって先は知れているが、この先に進んだって先は知れている。 ――どうすれば…
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