運命の日

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私吉田ユリ。 今日は高校生活7日目。 特にやりたい事もなく、友達と同じ高校に入ったもののちょっと遠いかな?電車で1時間はさすがに朝から辛い。 それでも女子高生は憧れ。 腰まであるほんのり茶髪の髪の毛をグルグル巻いて前髪は逆毛であげる。制服はグレー一色のシンプルなスカートで周りの高校と同じに見える。ハッキリ言うとブレザーを着ていないと見分けがつかない。私はスカートも短くして黒のハイソックス。大きなリボンをつけブレザーを羽織る。大きなカバンを持ちローファーを履く。全部が憧れてた今風、女子高生スタイル。 同じ高校に入った友達とは小学校からの幼なじみ的な感じの『佐藤舞(さとうまい)』。今まで何をするのも同じだった。まぁいわゆる親友とゆうやつなんだけど中学から付き合ってる『山下誠(やましたまこと)』もいるので私はなんとなく今日に限り、気をきかせて一本早い電車で行く事に。 満員電車に揺られるのは思ってたよりキツかった やっとの思いで駅に着いたかと思うと駅のホームで下を向きながらヤンキー座りしてる男の子が目に入った。 (この子も気分わるくなったのかな。無視出来ないし話かけてみようかな。) 私『大丈夫ですか?あの…良かったらこれ…』 私は覗き込む様にかがみ、持ってたハンカチと水筒のお茶を差し出す。 同時に私の呼び掛けに男の子がふと顔をあげ目があった瞬間、身体中に電流が走り言葉をなくした。 (…!!!キレィな男の子…。すっごくカッコイイ…。) 私は鋭い切れ長の目に吸い込まれる様に釘付けになってしまった。 座っているが背も恐らく高い。それになんと言っても色気がすごい。目が合えば絶対に反らせない様な…。こうゆう人を完璧と言うのだろう。 男の子『そのブレザー…』 (しかし、なんだか物凄いチャラチャラしてる人だな。) 私も真面目とゆうタイプじゃないが、よく見ると男だとゆうのに少し髪の毛が長くかなりの茶髪。白のベストを着ているがシャツを腕までまくり首元もガッツリあいている。その首元にはシルバーのネックレスが光っていた。耳にもピアスがいくつかついている。 男の子 『おーい。』 その声でハッと我に返る。 『すすすいませんいきなり。すごくしんどそぉだったんで。勘違いだったらすいません。あっっ!!さっき何かおっしゃってましたよね?すいません。』 パニックになってしまい、慌て頭を下げた。
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