蜘蛛の唄

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「あぁ、おやすみ」 言ってから俺の頬を何かがつたった。 顔を撫でる足に力がはいらねぇ。もうすぐだ。 恥ずかしい話だが、少しの間とわかっていたこいつとの別れが身に染みている。 すぐに行く……… そう何度も呟いて、ただ抱き締めた。
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