4/5
前へ
/22ページ
次へ
体が圧迫されるような苦しさに目が覚めました。私はまだ生きているようです。 「おきたのか?」 蜘蛛がまた私の前まで来て顔を撫でました。ひどく優しく撫でるので、また眠くなるのではと心配になりました。しかし蜘蛛はすぐに糸をつたって居なくなってしまいました。 私はぐるぐるまきになった体に気が付き、なんだか少しホッとしました。不思議な話です。もう私に明日はないとわかってホッとしているのですから。
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加