大好きな人へ

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「りょーくん」 「あ、蒼詩くん。おはよ」 いつもいつも。 亮ちゃんは かっこよかった 優しいし、真面目 人を大切にできる人 この人に好いて もらえる人はなんて 幸せなんだろうって ずっと、思い続けてた それが、 もし自分なら…って 「りょーちゃん、 おっはよーっ」 「おはよ、元気だね?」 「浅葉ちゃんだもんっ あったりまえでしょ」 笑ってる顔が見れた日は いつも以上に皆に 優しくなれる気がする 俺自身の笑顔も、 5割り増しでキラキラ 「リーダーおはよっ」 「おはよー」 「もお、朝だよー? おーきーてーっ」 「ん、おきてるよー」 悲しい顔を見た日は 笑ってくれたら嬉しい って元気が8割り増し 自分じゃどうにも できないって気付くと 亮ちゃんは泣かないのに 俺がたくさん泣いちゃう 亮ちゃんは悲しいのに それを変えてあげられない なにもしてあげられない 自分が嫌で、 嫌だ嫌だって泣くなんて 子供みたいだけど…… 「…はよーす」 「おはよーざいます」 「イチ、松春おはよー!!」 俺には亮ちゃんの何かを 変えてあげられるような 力も、 強さもないから。 子供みたいに いるしかできないんだ 「浅葉さん、うるっさい」 「イチひどーい」 不機嫌そうに、 髪をぐしゃぐしゃに するイチ 昨日はあまり 眠れなかったのかな? 「イチ、松春おはよー」 リーダーがふにゃり、 柔らかく笑うと イライラしてたと 思ってたイチも、 朝だから、 黙っていた松春も なんだかふにゃん、って 「おはようございます」 「おはよ」 大好きなリーダー 大好きなイチ 大好きな松春 大好きな…亮ちゃん みんなみんな、大事 みんな…大好き。 ひとりひとり、 大好きの意味は 少しずつ違うけれど それでも俺がみんなを 想っていることは 全然変わらないから。 そんな俺が、みんなを バラバラにしたらだめ。 壊したら、だめなんだ  
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