どうしてくれようか。

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会いたい そうたった一言だけ送られて きたメール 気分は一気に上昇 仕事だっていつも以上に スピーディにこなせた…気がする うん、まあたぶん 実際そんな変わってない。 「イチ?仕事終わったよ」 今どこ? なんて素敵な会話だろう。 少しゾクゾクしちゃう 『おれんち』 「わかった、今からいくね」 『ねえ、』 早くきて なんてそんな甘ったるい声で 囁かないでよ 期待しちゃうじゃん? 今度こそ自分でもびっくり するぐらいの行動の早さ あー、待ってる人がいるって こんなにも気持ちが違うんだな って、くらいうきうきで即帰宅 インターホンを押して、 中から足音が近づくごとに 心臓はどくどくばくばく 「イチー、ただいまー」 「…浅葉さん」 おかえり そう笑ったイチは少し 泣いていたみたい 目の周りが赤くなってる 「コンビニでお酒買ってきたよ」 飲み直そうか。 手に持っていた袋を上にあげると 痛々しい顔でイチはまた笑った 家に上がると荒らされたみたいに ごちゃごちゃになった室内と 散らばってるお酒の缶 ぷーん、と漂うのは きついタバコの匂い 「イチ吸いすぎは体に悪いからね」 いっぱいになってた灰皿を 持ち上げて流しへ運ぼうとしたら 背中にどん、っとぶつかった 「…説教なんか、いらない」 ぱりーん、 衝撃に対応できず 手に持ったばかりだった灰皿を 落としてしまった 「…割れちゃったよ?」 「いいよ。 どうせ脆いものなんだから。」 そっか 振り返って小さなイチを 抱きしめた。 「浅葉さん…」 「俺がいるからね」 小さくて脆いイチは、 すぐに壊れてしまう それをひとつひとつ集めて、 またイチにしてあげるのが俺。 「浅葉さん…俺を愛して…?」 「愛してる…愛してるよ」 さっきよりも力を込めて 抱きしめた。 そのまま2人、目が合って 誘われるようにキスをした 触れるだけのキス 柔らかくて切なくて ほんのりしょっぱい 筆記中
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