駅のホーム

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シャカシャカと 耳元で鳴る音楽 別に悲しい曲 じゃないのに むしろ、 明るい元気な曲なのに 悲しくなるのは イチが近くにいないから 学校に行けば会える それでも、 それだけじゃ足りなくて ずっとずっーと、 一緒にいたいと思うのに 学生の俺たちには無理で 家の方向が違うことに さえ虚しさを感じていて でも一番虚しいのは、 こんな風に思っている のが俺だけってこと。 俺はちょっとの時間でも って思うのに 「…イチの馬鹿」 イチはそんなこと 思ってなんかない。 全然よゆー。 むしろ、こーゆー 距離の方がいいんだって …なんでだよー。 俺はイチが足りなくて 足りなくて仕方ないってのに 「あ、浅葉ちゃん」 全然会えないなら せめてって電話とか メールしたいのに めんどくさいとか、 忙しいとかっ…… …イチって本当に 俺のことすきなのかな。 「浅葉ちゃん?」 でもイチは、 好きでもないやつと 付き合っても長続きしないし …っつっても俺ら 付き合ってからまだ3ヶ月目… 3ヶ月なら我慢… できちゃうのかな。 男と付き合う機会 なんてないから興味本意? あー…、そういえば こないだイチのクラス 行ったら女子に囲まれてたっけ… …イチ。 モテるんだろーなあ。 「…浅葉ちゃーん?」 男の子のくせに、 可愛いし のくせに、 やるときはやる男の子 毒舌なのに優しいし… ツンでたまにデレ。 …俺が気付かないで 無理してるときとか、 イチが一番最初に 気付いて俺を止めてくれる なのに自分のことだと 自分ひとりでなんでも やり遂げようとしちゃう まあ、それで やり遂げられてるんだから… すごいよなあ。  
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