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黒アノ「こっちは何もしてないが同感だ」
店員「ありがとね店閉めてまでパーティー参加してくれて、今更だけどお菓子屋のする事じゃないね」
黒アノ「予約が少なかったから別にいいだろう。それに完全に遊びと言うわけじゃない。営業も少しは掛けている」
チラリとテーブルを見れば手土産にと持って来たお菓子は箱を開けられずそのままにされている。
店員「まあブランドお菓子の前だとね、、、」
黒アノ「あれと同じどうせ店開けてても見向きもされん。だったら我々もパーティーを楽しむ方が有意義だ」
少し寂しそうに言った。
店員「まあまあ乾杯、遊びでいいじゃん気楽に行こうよ」
黒アノ「そうだな、せっかくだ切り替えるとしよう」
乾杯と軽くグラスを当てる。
店員「それじゃ私は再びいい男を漁りに」
黒アノ「行って来い。こっちはお料理を漁りに」
そうして中に戻って料理をつまみながら田舎者まる出しで見回る。
珍し過ぎて食べ方が分からない物に手をやき飾ってある絵をボケッと眺めシャンデリアを眩しそうに見上げたり。
生演奏の前に立ち止まりじっくり聞いてみたりシェフの実演する料理に感嘆した。
しばらく過ごすと
男「ケーキが出来ない!」
ホテルのボーイ「はい、オーブンが一つ故障しまして教会に届ける分を焼いてからになりますと難しいと思います」
入り口の方でそんな話をしている声が聞こえる。
黒アノ「おっと、ビジネスチャンスか?」
そっちの方に行き聞き耳を立てる。
男「じゃあ教会のガキ共のを後にしろよ」
ホテルのボーイ「しかしあちらの方が先でして」
そうするとどこかに電話をかけ
男「ヨシ!問題解決」
ホテルのボーイ「如何なさいますか?」
男「ガキ共はキャンセルださっさとこっちのを焼いてくれ」
ホテルのボーイ「・・・かしこまりました」
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