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「お待ちしておりました、レスター様」
クリス様のお城に着くと、まず、クリス様が、私のお父様とお母様に挨拶をする。
「クリス様!!」
クリス様のお父様とお母様がいるのも忘れて、私はクリスに、私は駆け寄る。
「アン。会いたかったです。疲れてないですか?」
「はい!…あ!いけない」
私は慌ててクリス様のお父様とお母様の前に駆け寄る。
「失礼いたしました、アーテミス様、お招きいただきありがとうございます」
ドレスの裾を掴んで挨拶する。
「あらあら、かわいらしい。いいのよ、真っ先にクリスの所に行くなんて、クリスが大好きなのよね」
「はい、大好きです!」
くすくすと優しい笑みで私に話しかけてくれる、クリス様のご両親。
「さあ、アンちゃん、あさってのハロウィンにむけて、お城はたくさん飾りつけしてあるのよ。クリス、案内してあげてね」
「はい、お母様」
クリス様と手を繋いではじめて入ったクリス様のお城。
我が家より何倍も大きくて、びっくりした。
まだ小さな私は、探検したくてワクワクしていて、クリス様と我が家の格の違いを知るのは、もっと後の話しなんだけど…。
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