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「ごめんなさい、クリス様。この子、はじめてだから、相当戸惑ったみたくて」
「お母様!」
私は、お腹が痛くなったため、自室のベッドに横になっていたが、私の不調を聞いてかけつけたお母様の言葉に、つい起き上がってしまった。
「月のもので///コホン…それで痛くなったんですか」
クリス様は、真っ赤になっていた。
あのあと、クリス様がお医者様を呼んでほしいと大騒ぎしたところ、お母様がきて、クリス様に私のお腹がいたい原因を話した。
「では、お二人さん、おやすみなさい」
お母様は上機嫌で部屋を出る。
「…お腹、大丈夫ですか?」
「はい…」
私は、恥ずかしさでまともにクリス様の顔が見れなかった。
「おめでとう、アン」
「え?」
「アンは一つ大人になったんですよ」
私の手を優しく握る。
「生理がきたって事は、アンの体が、僕とアンの赤ちゃんを産む準備ができたって事でしょう?いずれは、アンには、僕の赤ちゃん産んでほしいから、とても、うれしいです」
そして、私のお腹をそっと撫でる。
「痛いのが早くおさまりますように」
「クリス様…」
「アン、大好きですよ」
いつもと変わらない優しい笑顔で、いつもクリス様は私に幸せをくれる。
「ごめんなさい、クリス様…私、私…」
「どうしたの?アン」
「お母様から、色々話しを聞いたのです。私が大人の…赤ちゃんを産める体になったこと。そして、どうすれば赤ちゃんができるかも」
そう言うと、クリス様は真っ赤になる。
「なんだか、怖くなっちゃって…」
でも、私が怖いと言うと、優しく手を握りしめてくれる。
「…アン…」
「クリス様…ごめんなさい。私、なんだか自分がもうお姫様になれないような気がしちゃって…」
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