はじめて

10/11
前へ
/79ページ
次へ
「アン、びっくりしましたよね。僕もはじめて聞いた時はびっくりしました」 優しく頭を撫でてくれた。 「けれども、まだ僕達が結婚するのは、少し先の事です。 その頃、お互いがそういう事を受け入れられるようになるかもしれないし…もし結婚しても、アンが受け入れられなかったら、いつまでも待ちます」 「クリス様は…怖くないのですか?その…行為が」 「アンとなら、怖くない。 だって、赤ちゃんができるには、愛しあわないとだめだって聞きました」 「そうなのですか?」 「そうです。怖い行為じゃないんです。 愛し合う行為なんですよ。それなら僕は、アンとがいいです。 だから、アンがしたいと思うまで、しません。アンじゃないと嫌ですから」 「クリス様…」 「ずっとずっと、どんな事があっても、アンは私のお姫様なんですよ」 「本当?」 「そうです。アン、大好きな僕のお姫様」
/79ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加