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「…ずるいです」
そう言われると、もうわがままも言えない。
だって、クリス様は本当に私のために頑張って勉強してるんだもの。
「ごめんなさい…」
私がシュンとすると、クリス様はニコッと笑う。
「それより、婚前旅行の行き先、考えておいて下さいね。初めての旅行なんですから」
そう言われ、私は真っ赤になる。
「また来週、貴女の顔を見に行きますよ。大好きですよ、アン」
そう言って、クリス様は自分のお城に帰っていった。
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