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アイツの表情は、俺の力を抜く力があるのかもしれない。
結局抵抗ができず、俺はアイツの胸板に顔をうずめた。
案外気持ちがよく、時間はあっという間に過ぎる。
「だいすきですよ、先輩。そろそろ、認めてくれませんか?」
耳元で囁く言葉に、俺はそっぽを向いた。
萩原の端正な顔や心地よい声は、俺に正常な判断力を与えてくれない。
熱くなる頬をおさえるながら、心の中で愚痴った。
何を認めるんだよ、ばーか。
俺は、絶対おまえをすきだなんて認めない。
認めたら、今の関係が崩れちゃうかもしれないだろ?
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